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村政60周年~過去から学び、未来を考える

私たちの暮らす阿智村には、全国で唯一の満蒙開拓平和記念館があります。阿智村からも、沢山の人が開拓移民として満州へと渡りました。私たちはその歴史の上に生きています。

 

村政60周年という節目を迎えた今、過去から学び、未来を考えることが必要なのではと村民劇プロジェクトを企画しました。

なぜ村民劇なのか?

「演劇は創造・想像力」です。

私たちの暮す阿智村をはじめ、長野県からはたくさんの人たちが満蒙の地に入植し、そしてたくさんの人たちが、その地で命をおとしました。

 

演劇でその苦悩の歴史に向き合うことで、様々な立場の人たちの想いを想像することができます。本を読んでいるだけではわからなかったこと、感じられなかったことを実際に演じることで、頭ではなく身体や心で感じることができます。

 

​デジタル時代における「演劇の力」

また、TVやインターネットが普及し、個人がスマートフォンを持つようになった現在、自分の身体や声を使って自己表現する場の減少、相手の気持ちを考え、創造・想像する力が弱くなってきています。

演劇は自分の身体、頭、心をフルに使って表現します。当時の空気、人々の想いなど想像することで、歴史からより深くのことを学ぶことができ、より良い未来を創造する力になります。

「演劇は作る人・演じる人・そして観る人が

    一緒に創る総合芸術」

演劇は一人ではできません。演劇の中には、演者・演出・脚本・舞台美術・音楽・音響・照明・衣装・宣伝美術・制作…など、実に沢山の芸術・文化が集まって一つの作品を作り上げています。

 

例えば人前に出る形の表現が苦手な方でも、出演以外の事で、作品に関わっていただき、それぞれの表現をしていただくことができます。様々な形の表現が集まって1つの作品ができるのです。

また、一番大切なのは、その作品を観てくださる観客の方々です。観客がいなくては演劇は成立しません。作品作りに直接関わることができなくても、観ていただくことで参加していただけます。

 

観る側も、作る側も、同じ一つの作品に向き合い、同じ時間を共有し、感じ、考えることができるのが、演劇の醍醐味なのです。

「日中友好不再戦の碑」長岳寺/阿智村

​村民劇ワークショップの様子(子どもの部)

​満蒙開拓平和祈念館/阿智村

阿智村 村民劇プロジェクトについて

子どもからお年寄りまで

演劇はお子さんから、ご年配の方まで幅広い年齢の方に参加していただけます。普段交流を持つことの少ない世代、地域の方とも同じ目標に向かって進んでいきます。

この村民劇プロジェクトに一人でも多くの人に関わっていただき、阿智村発の村民劇の輪を広げていき、長野県・全国へと発信していきたいと考えています。

村民劇プロジェクト代表・二川 舞香(阿智村地域おこし協力隊・女優)

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